VERION

イメージガイドシステム「VERION」とは

イメージガイドシステム「VERION」は、白内障手術の制度向上を実現する機器です。従来の白内障手術のマニュアルマーキングでは、手術や検査で生じる変数が多いことから、想定外の術後結果を引き起こす可能性がありました。この「VERION」のイメージガイドシステムでは、術前に測定したデータに基づき、患者様一人ひとりに最適な手術計画を練り、その計画に基づいたガイドを表示することができます。

イメージガイドシステムとは

  • 術前に撮影した患者様の眼に対し、最適な手術計画を作成。
  • 作成した手術計画に基づき、最適な位置にガイドを表示し、手術の精度の向上に貢献します。

 

マニュアルマーキングとデジタルマーキングの違い

乱視を矯正する効果のある眼内レンズである「トーリックIOL」は、固定位置と目標軸のズレが少ないほど、乱視軽減効果は期待できます。軸が1度ズレるだけでも、トーリックIOLの効果に大きく影響が及びます。「VERION」を用いたデジタルマーキングでは、従来までのマニュアルマーキングに比べて眼内レンズの位置調整をより精度の高く計画することができる為、手術結果の精度も向上することができます。

VERIONの3つの機能

手術前:Image

手術前に術前の眼をデジタルに測定します。具体的には、角膜曲率半径、乱視度数、乱視軸、瞳孔径、角膜輪部径の測定の実行と眼の高解像度画像の撮影をワンステップで行います。高解像度デジタル画像は、患者様の眼の強膜血管、角膜縁、虹彩の特徴を捉え、これらの情報は、手術層の切開位置、嚢切開、眼内レンズの固定を行う際に用います。このような患者様の眼の特徴をしっかりと把握することで、手術中の眼球の動きを分析し、正確な白内障手術を実現することができます。



手術前:Plan

測定したデータは自動的にプランニングソフトウェアにインポートされる為、転写ミスなどを最小限に抑え、プランニング効率を最適化することができます。VERIONリファレンスユニットでは、手術に用いる眼内レンズの度数計算やSIA(術後惹起乱視)の影響を最小限にする最適な角膜切開位置の調整、角膜弧状切開、前嚢切開位置などの手術計画をプランニングすることができます。

  • 患者様に適した眼内レンズとレンズ度数を効率的に選ぶことができます。
  • 包括的な乱視管理が可能

手術中:Guide

術前に立案された手術計画を院内ネットワークを用いて直接送信され、手術顕微鏡視野内に切開位置、前嚢切開、IOL固定位置の選択肢、トーリック軸などのガイドを表示します。その結果、実際の手術野内で確認しながら手術を行うことができ、精度の高い手術の実現が可能となります。

角膜切開位置へガイドの表示

前嚢切開にガイドを表示

IOL固定位置の選択肢の表示

トーリック軸の表示

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